三菱一号館美術館

収蔵作品

三菱一号館美術館のコレクション

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックをはじめ多くの芸術家が活躍した1880~1890年代。 近代美術史のなかで最も豊穣なこの19世紀末は、多様な美意識が生まれた時代でした。 かつての三菱一号館もまた、この頃建設されました。
当美術館は、この時期に制作された美術をグラフィック作品や工芸品を中心に収蔵しており、 今後企画される展覧会などの機会に順次展覧します。

モーリス・ジョワイヤン コレクション Maurice Joyant Collection

トゥールーズ=ロートレック(1864〜1901)が没するまで手元で保有した250点あまりのグラフィック作品群。 このコレクションは、ロートレックの死後、画家の親友にして最大の理解者であった画廊主モーリス・ジョワイヤンに一括して譲られ、その近親者の手で近年まで保管されたことで、散逸を免れました。
そして現在、東京・丸の内の三菱一号館美術館で公開の時を待ちます。
そのなかには、彼の芸術の真骨頂ともいえる主要なリトグラフやポスターのほか、他で見る機会の少ない珍しい刷りの 作品や、晩餐会のメニューといった私的な用途のために制作された希少な作品が含まれます。
さらに、ほぼすべての作品に、ロートレックの名の頭文字を組み合わせたモノグラム「HTL」が付されています。
この緋色の刻印を押した人物こそ、画家の遺産管理者としてその評価の向上に貢献したジョワイヤンにほかなりません。
この小さな印は、本コレクションの重要性だけでなく、作品を介したふたりの絆の深さをも今に伝えています。

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『レスタンプ・オリジナル』と19世紀末版画 “L’Estampe Originale”and Color Lithography

『レスタンプ・オリジナル』は、1893年から1895年にかけてパリで限定版として発行された版画集です。ロートレックやピエール・ボナール、モーリス・ドニ、ポール・ゴーガンをはじめとして、19世紀末のパリで活躍した著名芸術家による様々な技法の版画約100点が含まれます。当館が所蔵するのは、スイスの大コレクターであるサミュエル・ジョセフォヴィッツがかつて所有した完全な揃いの版。世界的にも希少なコレクションです。これらに加えて、ナビ派の画家ボナールの《パリ生活の小景》連作(ジョセフォヴィッツ・コレクション)やドニの版画集《アムール(愛)》など、19世紀末のフランスを代表するリトグラフ作品も所蔵しています。

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ジョン&ミヨコ・ウンノ・デイヴィー コレクション
John and Miyoko Unno Davey Collectiony

ニューヨーク在住のコレクターが「生活のなかのジャポニズム」をテーマに半生をかけて蒐集した珠玉の美術工芸品群。
その一部が当館に寄託されています。200点以上の陶磁器、銀器、ガラス作品等からなる本コレクションには、ミントンやロイヤル・ウースター、ティファニーやゴーハムなど、英米をはじめとする各国で生み出された美しく実用的な品々が多く含まれます。

トゥールーズ=ロートレック美術館(Musée Toulouse-Lautrec, Albi - Tarn)との姉妹館提携

2009年4月、三菱一号館美術館はフランス南西部のタルン県アルビ市にあるトゥールーズ=ロートレック美術館と姉妹館となりました。13世紀建造の要塞であり代々司教館として利用されたベルビー宮内にある同美術館は、1922年7月の開館以来、県や市の協力と地元企業や個人の支援によって支えられ、現在では年間16万人が訪れる観光の要所として広く親しまれています。ロートレックの母アデル伯爵夫人が寄贈した油彩、版画、ポスター、素描など約1000点を中心に、質・量ともに最大級のコレクションが収蔵されています。

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