19世紀後半のイギリスのお茶菓子
1産業革命以後、ロンドンやパリ、ニューヨークなどの大都市には人口が集中し、商品の流通が活性化して、
大量消費社会が誕生した。そして、かつては上流階級のものであった生活習慣が、より広い層の
人々の暮らしに定着する。19世紀後半に普及したアフタヌーン・ティーもそのひとつである。
この時代、父権主義的な社会のなかで「家庭の天使」としての役割を求められた中産階級の女性たちは、
茶会という私的なもてなしの場において、社交の手腕を豊かに発揮した。
ここでは、ビートン夫人著『家庭経営の本』などで推奨された19世紀末のお茶菓子を紹介する。
*レシピの改訂にあたって、料理研究家・青木かずこ氏のご協力をいただきました。
ストロベリータルト

作り方
1. 柔らかくしたバターに砂糖を加えて練る。
2. 卵黄、塩、薄力粉を加え、ひとまとめにして冷蔵庫で1~2時間寝かせる。
3. 3ミリ厚さに生地を伸ばし、型にしきこみ、160℃のオーブンで15分焼く。
4. フィリングを作る。カスタードの材料の卵を溶いて、砂糖を加える。
5. 4.に薄力粉と牛乳を加え、茶漉しなどで漉し、弱火で混ぜ
クリーム状になったらキルシュ(リキュール)を加える。
6. 生クリームを泡立て、冷ました5.に加える。
7. 焼き上がったパートシュクレに6.のクリームをつめ、イチゴを飾る。
8. ジャムと水を煮詰めて、ハケでイチゴに塗る。
9. ココナッツを空焼きし、縁に飾る。
マーブルケーキ

作り方
1. 柔らかくしたバターに砂糖を加え、泡立てる。
2. 卵を溶いて、1.に少しずつ加える。
3. 材料 ● をふるいにかけ、2.に混ぜあわせる。
4. チョコレートを溶かし、3.に少しずつ混ぜあわせる。
5. 型に4.を流し入れ、160℃のオーブンで35分焼く。
ティーケーキ

作り方
1. 材料 ● を40℃に温め、ドライイーストに加えて泡立つまで置く。
2. バターを小さめにカットし、材料 ○ に混ぜ、1.を加えてしっかり練る。
3. 2.が2倍にふくらむまで、温かいところに置く。
4. 3.のガス抜きをしてから6等分し、第2発酵をさせる。
5. 4.を伸ばして型にしきこみ、180℃のオーブンで10分焼く。
6. グレイズを作る。温めた牛乳に砂糖を入れて溶かす。
7. 焼き上がったケーキにハケでグレイズを塗る。
青木かずこ(トータルコーディネーター)
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三菱一号館美術館で開催される「もてなす悦び」展の
テーブルコーディネートを担当。お料理教室のほか、 フラワーアレンジメントやテーブルコーディネートのレッスンも行う。 ホームパーティーのケータリング、陶芸作家とのコラボレーション、 フラワーアレンジメントによる店舗ディスプレイ、 モデルハウス、コンサート会場、イベント会場、 ウェディング会場のコーディネートなどを手掛ける。 |













